とんがりボウシと魔法の365にち 〜ほしぞら魔法学校より〜 Part3
106話*知り合い

春は別れの季節と言われるが……
逆に出会いの季節でもある……。

何だか今日はりんねの知り合いが来るらしく、
りんねは忙しそうにしてた。

「ねぇショートー」

「何? ってゆうきか……」

「何よ、いいじゃない。

ところでりんねの知り合いのことなんだけど」

「今日来るっていう子のこと?」

「そうそう。ショートその子のこと知ってる?」

「知ってるわけないじゃん。

ゆうきも知らないの?」

「ええ、全く知らないわ……」

そもそも、あたしの方がここ来たの遅いわけだし。
知らなくても当然……って言えば当然だよね。

「確か男子って言ってたけど……

本当に友達なのかしら?」

「りんねがそう言うんだからそうなんじゃないのー?

大体、それ以外の何だって言うの?」

「もしかしたら実は恋人同士とかだったら

面白そうじゃない?」

「ゆうきは何を求めてるの……?

まぁ、ゆうきとあさひの例もあるし……」

「それ以上言ったら殺すわよ」

こ、怖いっ!
目が本気だよ……!

「でもそれは来てからよね。

そんじゃっ」

「うん……」

な、何しに来たの?
まさかあれ聞きに来ただけ?

やっぱりゆうきってよく分かんない……。

「りんねーっ! 遊びに来たよーっ」

上の階からこの下の階に届くまでの大きな声が
学生寮に響き渡った……。

もしかして、りんねの知り合いさん、
来たのかな……?

あたしが上に行ってみると、
見知らぬ男の子がいた。

「コハ! 久しぶりね!」

感動の再会?
あ、別に感動ではないか……。

っていうか、コハって呼ばれてたけど……
それが名前なの?
それとも渾名とかなのかな?

「りんね、もしかしてその子が……」

「あらショート?

そうよ、昨日言った子」

「初めましてー、俺、コハネって言うんだ!

皆からはコハって呼ばれてるんだ!」

コハネだからコハ、か……
なるほど、納得。

「あ、あたしはショート、です」

「そっかー、よろしくーっ」

な、何か元気な人だなぁ……。
りんねの知り合いって感じがしない……
って言ったら失礼かな?

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