……それにしても、ゆうき来ないな。 こういうことには無駄に熱心なのに……。 珍しいなぁ…………。 「ショートッッ!!!! かむひあっ!」 「な、何……?」 わざわざ英語で……。 バカなのは皆知ってるのに……。 ……そんなんだからバカって言われるんだよ。 「……アンタ、今あたしの悪口考えてなかった……?」 「メッソウモゴザイマセン」 ……恐るべし、動物の勘。 「ものすっごく信じらんないけどまあいいわ。 ちょっと来て…………!!!!」 何だろう……? よっぽど大事なことなのかな? 「……あのさ」 「何?」 真剣な顔をしつつも、戸惑うゆうき。 頬は少し赤みがかっていた。 ……もしかして……。 「あさひと何かあったの?」 「そ、そーじゃないけどそーです」 矛盾っていうか何て言うか……。 日本語喋ろうよ。 「……これ、見て」 ゆうきが取り出したのは、かなり高そうなブローチ。 普通の人には手の出せそうもないような代物だ。 ……何で貧乏なゆうきがこんなものを? 「ゆうき、これどうし……っうえ?」 気がつくとゆうきの部屋に連れてこさせられた。 「……この間、ね……あさひの目の前で…… 「こんなの買ってくれる彼氏ほしいなー」って言ったら 本当に買ってきちゃったのよ……!」 こ、この女最低だ! 「でさ……いくら何でももらいっぱなし……てのも 気が引けるじゃない? 本人は別にいいとか言ってたけど……」 「あさひは本当にゆうきが大好きなんモガモガ」 「……それ以上言ったら口に花火の魔法やるわよ」 お口の中がポポポポーンしちゃうよ! 「……で、どうすればいいと思う?」 「えー、本人がいいって言ってるならいいんじゃないの?」 「そういうわけにもいかないから聞いてるんじゃない!」 ゆうきが半切れで言う。 ……じゃ、自分で考えればいいじゃん。 それにあさひだったら何でも喜ぶんじゃないかな。 「……! そーだ、じゃああたしが言ってきたげる!」 「は? 言うって何を?」 「ちょっと待っててー!」 ふっふっふー。 ゆうきへの嫌がらせと、あさひのためになること…… まさに一石二鳥だよね! 被害者はゆうきだけだもん! まあ、実際ゆうきもあさひのこと好きだし、いいよね! [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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