とんがりボウシと魔法の365にち 〜ほしぞら魔法学校より〜 Part3
107話*悩み事?

……それにしても、ゆうき来ないな。
こういうことには無駄に熱心なのに……。
珍しいなぁ…………。

「ショートッッ!!!! かむひあっ!」

「な、何……?」

わざわざ英語で……。
バカなのは皆知ってるのに……。

……そんなんだからバカって言われるんだよ。

「……アンタ、今あたしの悪口考えてなかった……?」

「メッソウモゴザイマセン」

……恐るべし、動物の勘。

「ものすっごく信じらんないけどまあいいわ。

ちょっと来て…………!!!!」

何だろう……?
よっぽど大事なことなのかな?

「……あのさ」

「何?」

真剣な顔をしつつも、戸惑うゆうき。
頬は少し赤みがかっていた。

……もしかして……。

「あさひと何かあったの?」

「そ、そーじゃないけどそーです」

矛盾っていうか何て言うか……。
日本語喋ろうよ。

「……これ、見て」

ゆうきが取り出したのは、かなり高そうなブローチ。
普通の人には手の出せそうもないような代物だ。

……何で貧乏なゆうきがこんなものを?

「ゆうき、これどうし……っうえ?」

気がつくとゆうきの部屋に連れてこさせられた。

「……この間、ね……あさひの目の前で……

「こんなの買ってくれる彼氏ほしいなー」って言ったら

本当に買ってきちゃったのよ……!」

こ、この女最低だ!

「でさ……いくら何でももらいっぱなし……てのも

気が引けるじゃない?

本人は別にいいとか言ってたけど……」

「あさひは本当にゆうきが大好きなんモガモガ」

「……それ以上言ったら口に花火の魔法やるわよ」

お口の中がポポポポーンしちゃうよ!

「……で、どうすればいいと思う?」

「えー、本人がいいって言ってるならいいんじゃないの?」

「そういうわけにもいかないから聞いてるんじゃない!」

ゆうきが半切れで言う。

……じゃ、自分で考えればいいじゃん。
それにあさひだったら何でも喜ぶんじゃないかな。

「……! そーだ、じゃああたしが言ってきたげる!」

「は? 言うって何を?」

「ちょっと待っててー!」

ふっふっふー。
ゆうきへの嫌がらせと、あさひのためになること……

まさに一石二鳥だよね!
被害者はゆうきだけだもん!

まあ、実際ゆうきもあさひのこと好きだし、いいよね!

[先頭ページを開く]
[指定ページを開く]


<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。



w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]
無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ