あたし達はほしぞら魔法学校に戻ると、真っ先にりんねの部屋の前に。 「じゃ、いるかどうか確かめてみるね」 「うん。ゴメンよろしく」 あたしはドアをノックして、部屋に入る。 りんねは机に向かい、何かの写真を見ていた。 その写真には、りんねそっくりの顔立ちの、少し大人っぽい女の人が写っていた。 ……あれは、誰だろう。 「……り、りんね……?」 「……!! ショート……?」 あたしがいたことに気付いてなかったのか、りんねはハッとしていた。 「あ、あのさ……コハが来てるんだけど……」 「……!! 会いたくない。 コハには帰るよう言っておいて」 「りんね……。 こっ、コハは……りんねとの約束を果たしに来たんだよ!! そっ、それでも帰しちゃうの!?」 「……!!??」 りんねは驚いていた。 ……無理もない。 忘れられていたと思っていた約束を果たすなんて…… それも、数時間で思い出したのだから。 「……りんね」 コハが部屋に入る。 「……約束のこと、忘れててゴメンね。 ちゃんと、思い出したから。 オレ……りんねのお母さんに……守ってもらえたよ。 ありがとう……りんね」 コハはさっきあたし達に見せた、りんねのお母さんの形見のネックレスをりんねに手渡す。 すると、りんねの目から一筋の涙が零れた。 「……コハ、どうして……」 「12年……経っちゃったけど……。 ちゃんと、約束……守れたよね」 「……っ、うん……!! よかった……あたし、嬉しかった……。 コハがいてくれて……逝かないでくれて……よかったっ……!!」 ……そっか……、コハは危ない状態だったんだもんね。 そりゃ、嬉しいよね……。 ていうか……、りんねとコハってどういう関係なんだろう。 すごく気になるなぁ。 ゆうきとあさひみたいに、幼馴染みなのかなぁ……。 「ゴメンね、コハ……怒ったりして」 「ううん、オレこそ約束忘れててゴメン……。 あと、ショートにてんま、ありがとう」 「えっ、い、いや……いいよ。 それより、よかったね、コハ」 「もう、大事な約束忘れるなよ、コハネ」 でも、本当によかった……!! ……それより……。 二人の関係は!? 「ねぇ、りんね」 「何よ?」 「りんねとコハって……本当に知り合いなの? 幼馴染みとかかと思った」 「え? 幼馴染みだよ?」 コハが言う。 すると、りんねの顔が少し赤くなる。 「……別に知り合いじゃないわけでもないでしょ」 ……なんだ、幼馴染みだったのか。 ゆうきとあさひみたいだね。 まあ、この二人は付き合ってる訳じゃなさそうだけど……。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |