116話*幼馴染みと彼氏と知り合い
幼馴染みって言うのが嫌……とか？
コハネ本人が嫌いってわけではなさそうだけど……。
何でだろう……？
「……ふーん」
「な、何よゆうき」
「りんね、ちょっと来て」
「はぁ？」
ゆうきがりんねを連れて耳打ちする。
……何話してるんだろう？
気になる……。
「なっ……!!
そんなわけないじゃない!!」
「えー、違うのー？
あたしにはそう見えるんだけどー」
な、何の話……？
「ショート、あの二人は何の話してるの？」
「え、わ、分かんない……」
あたし、仲間外れだし。
何の話してるのー!!??
あたしには言えないようなこと？
もしくは、理解できないようなこと？
「ゆうきーっ!!!!」
……突然の来客。
ゆうきの幼馴染みでもあり、彼氏でもあるあさひだ。
相変わらずゆうきを愛しているようで……。
「キャーッ!!??
何でアンタがいるわけ!?」
「ゆうきひどいよ!!
昨日は色々してくれたのに!!!!」
「それ以上言ったら殺すわよっ!!!!」
「ゆうきは照れ屋さんだねー」
「黙りなさい!!!!」
ま、まさか本当に……？
あたしが言い出したことだけど。
ていうか、ゆうきもりんねも顔真っ赤……。
ゆうきはともかく、りんねは一体何を言われたんだろう。
「あれ、知らない人がいる……。
僕はあさひです!!
ゆうきの幼馴染みであり、彼氏でもあるんだ!!」
「余計なこと言うな!!
幼馴染みでいいじゃない!!」
「えー、ゆうきは僕のものっていうアピールだよ」
「しなくていいっ!!」
……あれ、何か似たような台詞をどこかで……。
あっ……そういえばりんねも……。
幼馴染みじゃなくて、知り合いって……。
「あ、えーと……オレはコハネ!!
り、りんねの……し、知り合いです」
……あれっ？
幼馴染みって言わないの？
そもそも、ゆうきにはバレてるような……。
「そっか、よろしく!!」
「あ、うん」
何か……この二人、似てる気がする。
男同士、女同士で……。
男子は素直っていうか、何でも言っちゃう感じだけど……。
女子は素直じゃないよね。
……お前が言うなって感じだけど。
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