「あっ、あたし用事あるからっ……!!」 そう言ってりんねは駆け足でどこかへ行ってしまった。 すると、ゆうきも思い立ったように言う。 「あっ、あたしも用事あるから!! じゃあね!!」 ……って、えぇっ!!?? あさひとコハはっ……!!?? 「ほ、本当に行っちゃった……!?」 せ、せっかく二人とも来てくれたのに……。 特にコハなんて、遠いとこからわざわざ来てくれたのにね……。 「ど、どうしよっか……?」 「うーん、せっかく来たから、どっか行こうよ!!」 ……相変わらず前向きなあさひ。 まぁ……、だからあのゆうきと何年間も付き合ってられるんだろうね。 「コハも行く?」 「あっ……うん!!」 そんなこんなであたし達3人は海に行くことに……。 まだ、海の水は冷たいだろうけど。 ……春だし。 「あー、やっと着いたよ!!」 「あんまり風吹いてないね」 「あたし的には風が弱い日の方がいいけどねー」 「あー、ショートはいつもスカートだもんねー」 「そ、そういう意味で言ったわけじゃっ……!!」 「あはは!!」 あさひってば何言ってるの!!?? しかもコハまで笑ってるし!!!! あたしは別にそういうことじゃなくて…… 風が強い日は目に砂が入るし!! 砂浜あるからっ!! 「……って、あれ? あそこいんのてんまじゃない?」 コハが指をさす。 その先にはてんまが……。 な、何でこんなところに……? 「おーいっ、てんまーっ!!!!」 ……な、何で呼ぶの!? うああ、気付いちゃったよっ……!! 「何だ、お前ら来てたのか」 「まあ、りんねもゆうきもどっか行っちゃったけどねーっ!!!!」 コハが笑って言う。 いいのかなぁ……? 「ふーん……。 それで暇になったのか……」 「そういうことだね!!」 暇っていうか、なんていうか。 二人ともまったく気にしてないんだね……。 「……で、何でお前がいるんだ?」 「あっ、あたしは……な、何でいるんだろう?」 「それはあれだよ、男だけじゃつまらないからだよ!! 一応ショート女だし」 「一応!!?? あたしは正真正銘女の子だよっ!!」 「まあ、そういうわけだよ」 ……本当に? っていうか、そんなこと一言も言ってなかったよね……? 「せっかくだからてんまも一緒いるー?」 「まぁ……いいけど」 な、何でそうなるのかなっ!!?? [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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