とんがりボウシと魔法の365にち 〜ほしぞら魔法学校より〜 Part3
119話*悪戯

「でも……あの二人はいつ学生寮に戻ってくるのかなぁ」

「……そのうち戻ってくるだろ」

そのうちっていつ……?
ていうか、あの二人以外料理できる人いないじゃん!!

この二人がいつまでいるのかは知らないけど、あたしとてんまはどうするの……!!??
あたしにご飯作れとか言われても無理だからね!?

「あ、ねぇショート……」

「え、あ、あさひ何?」

「ちょっと来て」

……?
何だろう。

あたしは不思議に思いながらも、あさひのいる方に向かう。
すると、あさひがあたしの耳に口を近付ける。

「ふーっ!!」

「ひゃあああああああっ!!??」

いきなりあたしの耳に息を吹き掛けるあさひ。

なっ、ななな何ーっ!!??
へっ、変な声出ちゃったじゃんっ……!!

「あっはは、ショート変なとこで素直だねぇー」

「あさひのバカァッ!!

ななな何するの……!!??」

「何って……からかっただけだよっ」

か、かかかからかっただけって……!!
あさひのバカーッ!!

「あっれー、てんま顔真っ赤だけど大丈夫ー?」

「――……っ!!

うっせぇっ……!!!!」

「ショートの声聞いたらそうなっちゃった感じ?」

ふぇっ!!??

そ、そんなことあるはずないじゃんっ!!
何聞いてるのあさひ!!

「お前は黙ってろ!!

余計なことしか言わねぇし!!」

そう言ってあさひの口をふさぐてんま。

本当だよ……っ!!
余計なことしかしない……!!

別の意味で頬が火照るっ……!!!!

「って……あ!!」

「え、何、どうしたのコハ」

「もうすぐお昼だよ……」

……え、もう?
そういえばお腹減ったかも……。

それに、何だか日差しも暖かくなってきたし……。
流石は春だね……。

「二人はどうするの?」

「僕は戻るつもりなかったから……。

向こうに何もない」

「オレは戻る前に力尽きそう……」

コハは遠いもんね……。
でも、りんね達いないんだよね……。

意外とゆうきも人並みにはできるらしいけど。
あたしはまったくできない。
てんまもできない……。

本当にどうしたら……?

「ところでショートかてんまは料理できるの?」

「……できるわけないだろ」

「まぁ、そうだろうと思ったよ」

「あ、あたしも……できないよ」

「……え?

じゃあどうするの?」

だから困ってたんじゃんっ……!!
言ってはいないけど。

「じゃあ、練習も兼ねて、今日はショートがやったら?」

…………え。
えええぇぇぇぇぇぇえええ!!??

[先頭ページを開く]
[指定ページを開く]


<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。



w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]
無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ