「でも……あの二人はいつ学生寮に戻ってくるのかなぁ」 「……そのうち戻ってくるだろ」 そのうちっていつ……? ていうか、あの二人以外料理できる人いないじゃん!! この二人がいつまでいるのかは知らないけど、あたしとてんまはどうするの……!!?? あたしにご飯作れとか言われても無理だからね!? 「あ、ねぇショート……」 「え、あ、あさひ何?」 「ちょっと来て」 ……? 何だろう。 あたしは不思議に思いながらも、あさひのいる方に向かう。 すると、あさひがあたしの耳に口を近付ける。 「ふーっ!!」 「ひゃあああああああっ!!??」 いきなりあたしの耳に息を吹き掛けるあさひ。 なっ、ななな何ーっ!!?? へっ、変な声出ちゃったじゃんっ……!! 「あっはは、ショート変なとこで素直だねぇー」 「あさひのバカァッ!! ななな何するの……!!??」 「何って……からかっただけだよっ」 か、かかかからかっただけって……!! あさひのバカーッ!! 「あっれー、てんま顔真っ赤だけど大丈夫ー?」 「――……っ!! うっせぇっ……!!!!」 「ショートの声聞いたらそうなっちゃった感じ?」 ふぇっ!!?? そ、そんなことあるはずないじゃんっ!! 何聞いてるのあさひ!! 「お前は黙ってろ!! 余計なことしか言わねぇし!!」 そう言ってあさひの口をふさぐてんま。 本当だよ……っ!! 余計なことしかしない……!! 別の意味で頬が火照るっ……!!!! 「って……あ!!」 「え、何、どうしたのコハ」 「もうすぐお昼だよ……」 ……え、もう? そういえばお腹減ったかも……。 それに、何だか日差しも暖かくなってきたし……。 流石は春だね……。 「二人はどうするの?」 「僕は戻るつもりなかったから……。 向こうに何もない」 「オレは戻る前に力尽きそう……」 コハは遠いもんね……。 でも、りんね達いないんだよね……。 意外とゆうきも人並みにはできるらしいけど。 あたしはまったくできない。 てんまもできない……。 本当にどうしたら……? 「ところでショートかてんまは料理できるの?」 「……できるわけないだろ」 「まぁ、そうだろうと思ったよ」 「あ、あたしも……できないよ」 「……え? じゃあどうするの?」 だから困ってたんじゃんっ……!! 言ってはいないけど。 「じゃあ、練習も兼ねて、今日はショートがやったら?」 …………え。 えええぇぇぇぇぇぇえええ!!?? [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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