120話*挑戦
あ、あたし……!!??
いやいや無理だって!!
本当に何もできないんだよー!!!!
「んー……、じゃあ花嫁修行ってことで!!
ねっ!! 因みに僕もできないよ!!
だから手伝ったりできないよ!!」
「あ、オレも同じく料理とかできないからー」
コハもなのっ!!??
うわぁぁどうしたらいいのっ!!??
あたしだってできないよ!!
……っていうか、花嫁修行って……何!?
あたしを嫁にもらってくれる人なんかいないから!!
全然、まったく問題ないよ！
ていうか、万が一いたとしても、その人絶対物好きだと思う!!
「まぁ、そういうわけだからショート頑張って!!」
「どういうわけーっ!!??」
「花嫁修行、花嫁修行!!」
「意味分かんないーっ!!!!
あたし嫁行く気ないから遠慮しますっ!!!!」
「……まぁ、いいからいいから！」
な、何がいいの……!?
ワケ分かんない!!!!
あたしに料理なんかできるはずないじゃん!!
「じゃっ、ショートよろしくねー！」
そう言ってコハとてんまを連れて去っていくあさひ。
ひ……酷いよあさひーっ!!
あたし料理なんかできないってばぁーっ!!
「はぁ……でもとりあえず、一回だけやってみよう。
し、失敗したってあたし知らないんだから!!」
でもなるべく簡単そうなものにしよう。
……簡単なもの。
……何がいいかなぁ。
もしもりんね達が戻ってきてもいいように……
って言っても食べれるかどうかは別として……。
たくさん作れるカレーとかにしてみよう。
小学校のキャンプなんかの定番料理だよね!!
……そんなものもまともに作れないあたしって一体……。
「まぁ、いいやっ!!
やってみよう!!!!」
あんまり悲惨な状態にすると、りんねに怒鳴られるからね……。
それはなんとしてでも避けたいよ。
「よしっ、準備しよーっと!!」
多分ここに全部あると思うけど……。
大丈夫だよね、うん!!
そもそも、元はりんねがやる予定だったし!!
りんねなら何か置いておいてくれてるはず!!
あたしは材料を探し……。
「……全部あったっ……!!」
よかった……。
あとは、あたしがなんとかして作るしかないっ……!!
頑張ろう!!
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