とんがりボウシと魔法の365にち 〜ほしぞら魔法学校より〜 Part3
122話*ばったり

「……あ、森まで来ちゃった……」

あたしはいつの間にか森に。
……何故か奥の方から怪しげな声が。

……もしかして、誰かいるの……っ!!??

「あさひ死ねあさひ死ねあさひ死ねあさひ死ねあさひ死ねあさひ死ねあさひ死ね……」

……これは。
セリフと声的にゆうきだね。

……用事はどうしたの、ゆうき。

ていうか、あたし、ゆうきと同じ場所に……。
そう考えるとちょっと……なぁ。

「……ゆ、ゆうきぃー……?」

「!!?? し、ショートッ!!!???

いつからっ……!!??」

……?
何で慌てているんだろう……。

「えーと……さっきここに来たんだけど……」

「そ……そう。

なら、いいわ……でも何でこんなところに……?」

いいんだ……。
むしろ、さっきまで何をしてたんだろう。

人に見られたらダメなのかな。
……まさか、そんな高度な呪いを!!??

「ゆ、ゆうき……さっきまで一体何を……?」

「なっ、何でもいいでしょ!!

そっ、それより何でアンタがここにいるわけ!!??」

「……え、あ……その、さっき……」

あたしはさっきあったことをゆうきに話した。
……すると、ゆうきが何かを企んだような顔をする。

な、何をする気なのっ……!!??

「……ねぇ、ショート。

その3人に……仕返ししてやりたいとは思わない?」

「え……でもあたしも悪」

「アイツらの方が悪いわよ!!

無理矢理押し付けたくせに食べないなんて……。

だから、仕返ししないっ!!??」

……ゆうきがやりたいだけなんじゃ……?

…………でも。
ゆうきの言ってることが間違ってるわけじゃない。
だって、それが原因でここに来たんだもん。

「……分かった。

でも、どうやって仕返しするの?」

「もちろん、ちゃんと考えてるわ!」

……考えるの、早くない?

「まず、遺跡いくわよっ!!」

「へ? 何で……」

「いいからっ!!!!」

無理矢理あたしの腕を引っ張っていくゆうき。

な、何をするかくらい教えてよーっ!!!!

「……さて、じゃあアンタは透明になるおまじないをしなさい」

「と、透明になるおまじない……?」

「大丈夫よ、あたしがアイツらギャフンと言わせてあげるからっ!!」

……ほ、本当に大丈夫なの……!!??

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