とんがりボウシと魔法の365にち 〜ほしぞら魔法学校より〜 Part3
123話*仕返し!!

「まず、アイツらを探しにいくわよっ!!」

「ま、待ってよゆうき!!

何であたしは透明になったの!!??

ちゃんとに説明してよ!!!!」

「……しょうがないわね」

やれやれ、といった感じで溜め池を吐くゆうき。

……何も教えてくれないゆうきが悪いんでしょ!!

「アンタに透明になってもらったのは隠れてもらうため。

アンタが見えてたら、謝られちゃうかもしれないでしょ?

そしたら仕返しできないじゃない。

だから、アイツらに見えないようになってもらったの」

……どんだけ。
悪戯とか仕返しにだけは目一杯頭使うんだから……。

悪知恵ってやつ?

「じゃっ、いくわよっ!!」

そしてまた走り出すゆうき。
……その後を追うあたし。

すぐに見つかったらいいけど。

「……いたわよ!!」

「えっ!!??」

随分あっさり見つかったね!!!!

「あさひ、てんま、コハネ!!!!!!」

ゆうきが鼓膜が破れそうなほど大きな声で3人を呼ぶ。

うるさいよ、ゆうきっ……!!

「ゆうき……?」

「何でここに……」

ゆ、ゆうき……何を言う気なんだろう……。
変なことは言わないでっ……!!!!

「……ところで、アンタら3人は何でこんなところにいるわけ?

それに、そもそもてんまはいなかったわよねぇ?」

「ゆっ、ゆうきには関係ないことだよっ……!!」

「そ、そうだよ!!

な、なんとなく……」

……なんとなくって……。
なんとなく男3人で遊ぶの?

それってちょっと……。

「ふーん、なんとなくねぇ……。

ショート探してるのかと思ったわ」

「なっ、何でそのことをっ……!!」

てんまが言う。

……あたしが全部ゆうきに言ったからだよ!!

「無理矢理昼食作らせて……食べないだなんて。

最低とかそういうレベルじゃないわよねー」

「だから何でお前がそんなこと知ってんだよ!!??」

「当然、本人から聞いたからよ。

あと、ショートものすごく怒ってたっていうか……

もしかしたらもう一生口きいてもらえないかもねぇー」

……本当だよ!!
できることならそうしてやりたいね!!

「……だから」

「…………? 何よ」

「だからショートのこと、探してるんだよ。

ゆうき……最後にどこであったの?」

あ、あさひ……?

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