「まず、アイツらを探しにいくわよっ!!」 「ま、待ってよゆうき!! 何であたしは透明になったの!!?? ちゃんとに説明してよ!!!!」 「……しょうがないわね」 やれやれ、といった感じで溜め池を吐くゆうき。 ……何も教えてくれないゆうきが悪いんでしょ!! 「アンタに透明になってもらったのは隠れてもらうため。 アンタが見えてたら、謝られちゃうかもしれないでしょ? そしたら仕返しできないじゃない。 だから、アイツらに見えないようになってもらったの」 ……どんだけ。 悪戯とか仕返しにだけは目一杯頭使うんだから……。 悪知恵ってやつ? 「じゃっ、いくわよっ!!」 そしてまた走り出すゆうき。 ……その後を追うあたし。 すぐに見つかったらいいけど。 「……いたわよ!!」 「えっ!!??」 随分あっさり見つかったね!!!! 「あさひ、てんま、コハネ!!!!!!」 ゆうきが鼓膜が破れそうなほど大きな声で3人を呼ぶ。 うるさいよ、ゆうきっ……!! 「ゆうき……?」 「何でここに……」 ゆ、ゆうき……何を言う気なんだろう……。 変なことは言わないでっ……!!!! 「……ところで、アンタら3人は何でこんなところにいるわけ? それに、そもそもてんまはいなかったわよねぇ?」 「ゆっ、ゆうきには関係ないことだよっ……!!」 「そ、そうだよ!! な、なんとなく……」 ……なんとなくって……。 なんとなく男3人で遊ぶの? それってちょっと……。 「ふーん、なんとなくねぇ……。 ショート探してるのかと思ったわ」 「なっ、何でそのことをっ……!!」 てんまが言う。 ……あたしが全部ゆうきに言ったからだよ!! 「無理矢理昼食作らせて……食べないだなんて。 最低とかそういうレベルじゃないわよねー」 「だから何でお前がそんなこと知ってんだよ!!??」 「当然、本人から聞いたからよ。 あと、ショートものすごく怒ってたっていうか…… もしかしたらもう一生口きいてもらえないかもねぇー」 ……本当だよ!! できることならそうしてやりたいね!! 「……だから」 「…………? 何よ」 「だからショートのこと、探してるんだよ。 ゆうき……最後にどこであったの?」 あ、あさひ……? [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |