「……と、ところで結局見つかったの……?」 あたしが頭を押さえながら聞くと、ゆうきは溜め息を吐きながら言った。 「……見つからなかったわ。 この辺全部探したんだけど……」 ――やっぱりゆうきの低脳じゃ無理だったかぁ……。 「……ちょっとそこのピンクのツインテールの小学生。 あたしの悪口考えてなかったかしら……?」 「かっ、考えてない!! 考えてないから!!!!」 「……小学生ってとこ、否定しないのか……?」 ハッ!!!! そうだった!! あたしは小学生じゃないよ!! 「まぁそんなどうでもいいことは置いといて……。 本当にりんねはどこに行ったのかしら……」 「どうでもよくない!!!! 重要!!!! 小学生じゃないから!!!!!!」 バカにしないでよね!! あたしのどこが小学生だって言うの!!?? 「あー、うるさい小学生がいるけど気にしないことにするわ。 もう一回行ってみるわね」 「……ゆうきがどっか行ってる間にりんね来ればいいのに……」 「死になさい」 ……もうさ、本当にこれいじめだよね。 ひどすぎるよ、ゆうき!!!! あたし小学生じゃないからね!!?? ――それだけ言ってゆうきはどっか行ってしまった……。 「……ドンマイ、ショート」 「あはは…………」 ドンマイとかいうレベルではないような気がするけど……。 「まぁお前はいつもゆうきにいじられてるような気がするけどな……」 「いつもってどういう意味!!??」 そりゃ、たまにはあるけど……。 いつもじゃないもんね!!!! 一日一回は何かされるけど!!!! 「うー……あさひ、本当にあれのどこがいいの……? あんな口より手が先に出るようなの……」 「ショート、違うよ」 「え?」 ち、違うって……? 「ゆうきは口も手も一緒に出るから」 ……あぁ。 言われてみればそうだね。 ……まぁ口っていうのは罵倒のこととかだと思うけど……。 「ていうか、ホントどこがいいの? 暴力的なところ? 外見? まさか中身?」 「ショート、暴力的なところが好きっていったらどうするの……?」 コハが苦笑しながら言う。 そりゃあ、勿論……。 「あたしの身代わりになってもらうよ!!」 「え!!??」 「……いや、むしろその辺は直してほしいけどね……」 うんうん。 もう少し女の子らしくしてほしいよね!! 「んー、でも……どこって言われるとなぁ……。 外見もだけど、中身も好きだし?」 「……外見はまだ分かるけど中身……は、ちょっと……」 「ははは……」 ゆうきのいいとこなんて、外見以外ないと思う……のはあたしだけじゃないよね? [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |