とんがりボウシと魔法の365にち 〜ほしぞら魔法学校より〜 Part3
98話*女をやめるべきですかね

「……えーと」

な、何て言ったらいいんだろう。
とりあえず、ゴメン?
でも絶対ゆうき許してくれないよね?

……逃げるが勝ち?

「さようならっ!」

あたしはダッシュでその場を去ろうとした。
けど、結局途中で捕まってしまった。

「……何か言うことは?」

「……言ったところで許してくれないじゃん……」

「当たり前でしょ!」

や、やっぱり……。
ていうか、許してくれないなら
謝ったってしょうがないよね?

「でも初めてじゃないからいいじゃん……」

「そういう問題じゃないわよ!」

「ゆうき……ヒドいよ」

「とにかく、初めてじゃないから謝る必要がないとか

そういう問題じゃないのよ!」

「わ、悪かったとは思ってるよ……

でも正直、元凶辿ればゆうきのせいだし」

「うるさいわね。

アンタのしたことが一番最悪よ」

「ゆうき、いくら何でもそれはヒドいよーっ!!!!」

あさひが叫びつつも、ゆうきはガン無視。

あさひ……なんて不憫な人なんだろう。
あたしにはどうすることもできないけど。

「ところでさー、あさひって結局何しにきたの?」

「……え? あぁ、そういえば」

「アンタ、ホントにバカね」

正直、ゆうきには言われたくないと思う。

「勿論、ゆうきに会うためだから

目的は遂げてるけどね」

「あ、そうだったんだ。

じゃあある意味ラッキーだったね……

ってゆうき! 背後から黒いオーラが見える!」

「アンタのせいでしょーがーっ!!!!」

「きゃーっ!!!!」

数分後、見事にボロボロにされたあたしは、
床にうつぶせになっていた。

「ふんっ!」

「ゆうきは女の子やめればいいよ……」

「何か言ったかしら?

外見が女の子じゃないショートさん?」

「な、なんでもないよ」

何ていうか、ある意味2人とも
女の子やめろって話なのかな……?

「でも、何でゆうきはそんなに無駄に暴力的なの?」

「そういう性格なんだよ、きっと」

「成程」

「勝手なこと言ってるんじゃないわよ」

違ったの?
あさひがそう言うから信じちゃった。
ていうか、あながち間違ってもいないと思うけど。

「……アンタは何でそんななの?」

「あたしに聞くなバカッ」

「まぁそれもそうね」

納得もしてほしくなかった!

「まぁいいや、あたしはもう戻るよ」

「ふーん、じゃああさひも帰ったら?」

「え? 何で?」

「邪魔だから」

アッサリ言った!
アッサリ言ったよこの人!
鬼だ、鬼!

「邪魔はしないよ!」

「いるだけで鬱陶しい」

「ヒドいっ」

よくこんなのに毎日耐えられるよね。
あたしだったらイヤになる……。

「……じゃ、じゃーね」

「ほら、あさひもさっさと帰りなさい!」

「いーやーだ!」

「駄々っ子みたいなこといってんじゃないわよ!」

後ろで2人のやりとりが聞こえる。

……んー、でも何だか……。
それなりに態度は違うよね。
あたしは即殴られるけど、あさひには口だけだし。

よく分からないなぁ……

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