時は流れ……あっという間にクリスマス当日。 あたしはボーッとしながら外を眺めていた。 「アンタ何してるの? そんなとこいたら風邪ひくわよ?」 「馬鹿は風邪ひかないっていうから平気だよー」 「あっそー」 ゆうきは呆れたような顔をして去っていった。 でもどうせ何もすることないし。 今日一日暇だなぁ……。 「うーん……何しようー……」 そう思っていると、いきなり肩を叩かれた。 「な、ななな何ッッッ!!??」 「オレ、オレだよオレ。オレオレ!」 「オレオレ詐欺!!??」 「息子のたーかーし! って違うわ! 杜若じゃ!」 「なんだ、杜若か」 「なんだとは何だ、失敬な」 いや、久々に会った気がして。 それにしても、杜若意外とノリいいね! 「何してるんだ?」 「何もしてないよ?」 はい、会話終了。 暫く沈黙が続いた……。 「えーと、何かする予定は?」 「何もないよ」 はい、また会話終了。 そしてまた沈黙。 「つまり、お前は暇なのか」 「そういうことだよ、たかし!」 「たかしじゃねーっ!」 違った、杜若だった。 「ところで何で杜若いるの?」 「オレはあれだよ、菖蒲に追い出されたんだ」 「肩身の狭い生活してるんだね〜」 菖蒲は何をする気なんだろう。 ていうか、何で追い出したんだろう?? 「そういうショートこそ、 いつもに増して暇そうだな」 「あたしにとって暇なことはいいことだけどね。 暇じゃない時は大概ゆうきといる時だし」 「それも大変そうだな」 最近になってやっと落ち着いてきたんだよね。 まぁ、あたしが悪かったんだけど。 「つか、今日てんまいねーんだなー。 ある意味ラッキーだけど」 「? 何で?」 「……理由は言わないでおく」 何それ。 意味分かんない! 「で、何でいないんだよ?」 「え、あー……知らない……」 「お前は本当にウソつくの下手だよなー」 あ、あれー? 一応自覚はしてたけど、そこまで? 「で、何で?」 「えーと、てんまの知り合いに…… 呼び出されたっていうか?」 「決闘でもすんのか?」 この際それでもいい気がする。 ていうか、そういう解釈のほうがいいかも? 「そ、そんな感じだと思う」 「ふーん、見てこよーかな」 「えぇっ!!?? ていうか、場所分かるの?」 すると、杜若はキョトンとした顔をした。 「ショート、お前も行くんだよ」 はいいいいい!!!!???? [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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