とんがりボウシと魔法の365にち 〜ほしぞら魔法学校より〜 Part3
101話*たかしネタは友達のネタ

時は流れ……あっという間にクリスマス当日。
あたしはボーッとしながら外を眺めていた。

「アンタ何してるの?

そんなとこいたら風邪ひくわよ?」

「馬鹿は風邪ひかないっていうから平気だよー」

「あっそー」

ゆうきは呆れたような顔をして去っていった。

でもどうせ何もすることないし。
今日一日暇だなぁ……。

「うーん……何しようー……」

そう思っていると、いきなり肩を叩かれた。

「な、ななな何ッッッ!!??」

「オレ、オレだよオレ。オレオレ!」

「オレオレ詐欺!!??」

「息子のたーかーし!

って違うわ! 杜若じゃ!」

「なんだ、杜若か」

「なんだとは何だ、失敬な」

いや、久々に会った気がして。
それにしても、杜若意外とノリいいね!

「何してるんだ?」

「何もしてないよ?」

はい、会話終了。

暫く沈黙が続いた……。

「えーと、何かする予定は?」

「何もないよ」

はい、また会話終了。

そしてまた沈黙。

「つまり、お前は暇なのか」

「そういうことだよ、たかし!」

「たかしじゃねーっ!」

違った、杜若だった。

「ところで何で杜若いるの?」

「オレはあれだよ、菖蒲に追い出されたんだ」

「肩身の狭い生活してるんだね〜」

菖蒲は何をする気なんだろう。
ていうか、何で追い出したんだろう??

「そういうショートこそ、

いつもに増して暇そうだな」

「あたしにとって暇なことはいいことだけどね。

暇じゃない時は大概ゆうきといる時だし」

「それも大変そうだな」

最近になってやっと落ち着いてきたんだよね。
まぁ、あたしが悪かったんだけど。

「つか、今日てんまいねーんだなー。

ある意味ラッキーだけど」

「? 何で?」

「……理由は言わないでおく」

何それ。
意味分かんない!

「で、何でいないんだよ?」

「え、あー……知らない……」

「お前は本当にウソつくの下手だよなー」

あ、あれー?
一応自覚はしてたけど、そこまで?

「で、何で?」

「えーと、てんまの知り合いに……

呼び出されたっていうか?」

「決闘でもすんのか?」

この際それでもいい気がする。
ていうか、そういう解釈のほうがいいかも?

「そ、そんな感じだと思う」

「ふーん、見てこよーかな」

「えぇっ!!??

ていうか、場所分かるの?」

すると、杜若はキョトンとした顔をした。

「ショート、お前も行くんだよ」

はいいいいい!!!!????

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