1/4ページ目 僕は旅人。時の旅人。時をわたり、世界を渡り、世界を超える。ずっと一人で、そしてこれからも一人で……。 今日また、彼は時を渡る。その国の名は…「千年国」。 「さっすが千年国。いろんな音楽が流れてる…」 そう、この国は音がそこら中にあふれている。そんな町を氷梗は、マントのフードを被りながら歩いていた。時の旅人である氷梗(ひきょう)は町から町を渡っていく。今日の目的は、『音花(ねか)』という千年国にだけに咲く花だ。 大変珍しいもので、この花びらからは心地よい音楽が流れ、病人にその花びらを与えると、身体の中で花びらが音楽を奏でて病気を追い出してしまうという。まぁ、これを探すのも全て噂されていた知り合いの住む国のためなのだが…。 「さて…ーーとそろそろ探しに行くとするかな…ん?」 氷梗は足を止めた。通りの向こうに人だかりができている。 (なんだろう…。) そう思い、覗いてみると、そこではカードゲームが行われていた。 「あーまた負けたぁーー!!」 「へっへっへ、毎度あり♪お次は誰かなぁ?」 氷梗はニヤリと笑った。そう…氷梗はカードが大得意なのだ。 「次は僕とやって下さい。」 「ほぅ。ぼうずいいのか?…でもなぁ賭けるもんがねぇとなぁ…」 「賭ける物はこれで」 そう言って指輪を差し出した。 「…よし。じゃあやるか!!」 「はい!!お手柔らかに…」 …ーー数分後ーー… 「あーー負けた!!この俺がこんなぼうずにーーー!!!」 「こんなに大金下さってありがとーございます!!!」 氷梗は笑いながら歩いていった。 「さて…後は宿を探さないと…」 と言って歩こうとしたとたん、後ろから誰かにマントを引っ張られコケそうになる。 「ねぇ、お兄ちゃん」 振り返るとそこには小さな少年がいた。 「宿を探してるの?」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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