1/7ページ目 夜…町にイルミネーションが輝き始めた。空からは白い雪が私達を祝福してくれている。まるで、世界に二人しかいないみたいだな…と考えていると、突然彼の顔が目の前に現れて私は一瞬ドキッとする。そしてだんだんと彼の顔がせまってきて、もう少しで唇が触れるという時…ーー 「こらっ!!起きんか、薊(あざみ)!!」 原先こと原崎先生に教科書で頭をたたかれ、私、薊 由姫芽(あざみ ゆきめ)は目を覚ました。 「ほへ?」 「“ほへ?”じゃない!!これから大事な所だというのに、おまえって奴は…。」 全く、とだけ言うと原先は黒板の方へと戻っていった。 さっきの“夢”だったんだ…。あーあ、残念。もう少しで… 「もう少しで何?」 「わっ!!びっくりするじゃん彼方。ってか、なんでそれ…」 「今自分で声に出してたじゃん。」 「えっ!!?うそっ!!!」「なんで嘘言わなきゃなんねーんだよ。で、何考えてたんだ?」 「いーじゃん、なんでも。」 「ちぇっ、つまんねーの。」 この隣の奴は冬月彼方(ふゆづき かなた)って言って……まぁ私のカレシ。で、さっきの夢はコイツとの夢なんだからもちろん言えるわけがないのだった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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