1/4ページ目 バタバタバタバタ…私は走る。 「後、もう少し…。」 ハァハァ息をきらして。私は走る、そう…ある場所を目指して。 「めんどくさいなぁ…もっと近ければ…。」 すると、カンカンカンカン…と踏み切りの音。 「あ…あ…」 だんだん閉まっていく。その音を響かせて。 ついに踏み切りは、私が着いたと同時に目の前で閉まった。 そして私は顔がみるみるうちに青ざめて…そして叫ぶ。 「あーーーーーーーーーーーー!!!!」 私の声は今日も虚しく青空に吸い込まれていく…。 「あーあ…また遅刻か…。」 ハァとため息をつきつつ、私、草川雪葉(くさかわ ゆきは)は辺りを見渡した。 ここは昇降口。私が何故こんなとこにいるのかと言うと、さっき呟いた通り、遅刻して今ここに来た所だからである。 実は、私は中2になったと言うのに今までまともに時間以内に来れたことがない。 そのため、私はいろんな先生や風紀委員会の生徒、生徒会役員に目をつけられている。 本当にお仕事ごくろうなこった。 周りを確認して、先生や生徒会役員などがいないことを確かめる。 チャンスは今しかない、いざっ!!! そう決心して、私はげた箱の影から忍び足で廊下へと踏み出した。できるだけの全速力で廊下を駆け抜け、階段にたどり着く。 一応、周りを確認。よし、いないな…。 ふぅ、と一息ついてから階段を登る。 だが、私はこのときすでに失敗していたのだ。そもそも奴らがこの行動に気付かないわけがなかった。そして私が下からの視線に気付いたときにはもう遅い。 「そこで何してるのかな?草川君。」 後ろから響く声にバッと振り向く私。 そこには、私の天敵ともいえるヤツが私を見据えていた。私は冷や汗を流しながら返事をする。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |